「こんなのラーメンに使って本当に美味しくなる?」
「あの食材でこんな奇跡の1杯ができるなんて・・・」
今回は鯨のプロフェッショナルである「共同船舶」さんと「くじら食堂」さんの支店にあたる「鯨人」さんに協力いただきこの企画が実現。
前代未聞のSUSURUすらも食べたことのない、くじらを使用したラーメンの開発の様子からその完成までを編集部が紹介します!
鯨を使ったラーメン開発の協力者をご紹介!
今回のクジラを使ったラーメンは共同船舶さんと鯨人さんのコラボによって実現。
ここではこの奇跡のラーメン開発の協力者をご紹介します!
共同船舶さんとは?
共同船舶株式会社は世界で唯一の母船式捕鯨を行っている企業で、捕鯨と鯨肉販売のプロフェッショナルとして鯨肉の安定供給や鯨食文化の普及、水産資源の保存に貢献しています。
捕獲した鯨は捕獲船から母船に渡し、生物調査を実施した後に解体・加工を実施しているとのこと!
蓄積された解体技術によって鯨製品へと生まれ変わり、市場や水産加工業社、無人販売店「くじらストア」、学校や医療現場へ提供されるそうです。
鯨人さんとは?
JR三鷹駅から徒歩3分くらいの位置にある「鯨人」さんは、「麺や 七彩」さん出身の「くじら食堂」さんの支店にあたるお店です。
今回はくじらを使ったラーメンということで、この人にお願いするしか無いだろうと、「くじら食堂」「鯨人」の店主である下村さんにラーメンの開発をして頂きました!
「鯨人」さんは徳島ラーメンをベースにしつつ家系ラーメンっぽい雰囲気も出している、とんこつしょうゆラーメンを提供しています。
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店名 | 鯨人 |
住所 | 東京都武蔵野市西久保1-5-8 |
営業時間 | 11:00 – 15:00、18:00 – 21:00 |
食べログ | https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132002/13285898/ |
Googleマップ | https://www.google.co.jp/maps/place/ |
今回のくじらラーメン制作プロジェクトの目的
今回のくじらラーメン制作プロジェクトの目的としては、鯨肉を食文化として広め、鯨肉消費を拡大することにあります。
鯨は毎日自分の体重の4%の餌を捕食しており、鯨の胃袋を開けてみるとオキアミ類の他にサンマやイワシ、スルメイカなど私たちもよく食べる水産物が大量に確認されています。
鯨が増え続けることで鯨の餌となる海産物の量が減り、人類の食糧問題・海洋生態系が崩れるという問題が起きてしまう可能性も。
そのため生態系のバランスに配慮して捕鯨し、鯨肉消費をすることでとることが海の資源を守ることにつながると言えるでしょう。
早速第1弾の試作を実食!
下村さんによるくじらを使ったラーメンの第1弾試作品は、くじら出汁のシンプルなスープから始まりました。このスープには8リットルの水に対して5キロのくじら肉が入っているとのこと!
くじら出汁のシンプルなスープは今まで飲んだことのない独特の風味と香りがあり、ここから本当にうまいラーメンが作れるのか、期待と不安が入り混じっていました!
早速試作品のラーメンをすすってみると…鶏とごぼうの油を合わせて使ったという醤油スープは、見た感じ普通にうまそうなビジュアルをしており、くじらのチャーシューも違和感なく丼に溶け込んでいます。
試食したスープはくじらの出汁に比べてラーメンらしく進化。くじら独特の風味は残しつつ、魚介の旨みをプラスした方向性が決定!
イベント当日!実際にくじらラーメンをすすってみた!
こちらがくじら食堂さんと共同船舶さんのコラボメニュー、くじらラーメン・くじらユッケ丼です!
試食の段階より淡い色となったスープに、絶妙な火入れ加減のくじらチャーシューがナイスなコントラストで、卵黄が映えるユッケ丼も堂々とした存在感!
まずはスープを一口飲んでみると、くじらのどっしりとした風味の奥には節などの魚介の旨みが広がっており、さらに生醤油を使うことによって醤油感も際立っています。試食時に気になったクセや臭みはかなり抑えられており、後味にショウガの風味がスッキリと抜ける唯一無二に仕上がっていました。
ツルッとした食感が特徴的な中細麺はくじらスープの持ち上げ良好で、軽快なすすり心地です。
さらにミディアムレアに仕上げられたくじらチャーシューは、スープとは打って変わってくじらの力強い風味をがっつりと楽しむことができ、「今俺はくじら食ってるぞ感」を存分に堪能できるお味!
試食の段階からうまかったくじらユッケ丼は相変わらずめちゃくちゃ美味で、ほぼ生の状態で漬けにしたくじらの旨みが、卵黄やタレと絡まってご飯が進みまくるおいしさでした。
ラーメン以外でもくじら肉は美味!共同船舶さんおすすめの美味しい食べ方とは?
鯨の肉には、疲労感やストレス感の軽減に役立つバレニンやカルノシン、アンセリンなどのイミダゾールジペプチドという成分が多く含まれているほか、高タンパクで低脂質です。
さらに本皮と呼ばれる鯨の脂肪層にはDHAやEPAが多く含まれていることから、年齢が気になる方にもおすすめ。
ここでは、共同船舶さんおすすめのくじらの食べ方について紹介します!
刺し身として食べる
くじら肉は新鮮なうちに船上凍結しています。そのため、刺し身のように短冊状に切って食べるのがおすすめです!
くじら肉の刺し身は一度熟成することでより美味しく食べることができます。
解凍に4日、熟成に1日かかるため、食べる日が決まっている場合は逆算して事前に準備する必要がありそうです。
注意点として解凍時は低温でゆっくりと冷蔵庫で時間をかけることが挙げられます。冷凍状態から急激に解凍しようとすると、肉内部の組織が破壊され肉の旨味が外に逃げてしまうため注意が必要です。
くじら肉の刺し身は生姜やおろしニンニクとの相性が抜群です。醤油と生姜、おろしニンニクをつけて食べるのもおすすめだそうです。
焼いて食べる
くじら肉は焼いても美味しく食べられます。焼くことで血の臭みやくどさがないためクセがなくなり、女性にもおすすめです。
クジラ肉を焼くときは刺し身同様に解凍熟成した赤肉を使います。厚み1cm程度の大きさにカットし、包丁の背で両面を叩いて肉を柔らかくします。
塩コショウをまんべんなく振り、なじませたらニンニクの焦がし油で両面を焼きましょう。
この際に、火を止めて蒸し焼きにすると中心部まで火が通り、肉のジューシーさが増します。お好みでマヨネーズとガーリックチップスをちらして完成です。
そのほかにもくじらにく.comでは、様々なくじら肉のレシピを紹介している他、様々な部位のクジラ肉を購入することが可能!
クジラ肉を食べてみたい!と思った場合は是非くじらにく.comで購入してみてくださいね!
最後に
今回の記事では、SUSURU Web.編集部鯨を使った美味しいラーメン開発のレポートをご紹介しました。
「鯨人」の下村店主によると、くじらを使ったラーメンは試作だけでも5,6回制作したとのこと。美味しいラーメンを開発していただきあがとうございました!
今回の内容が皆さんのラーメンライフが豊かにする一助になれば幸いです!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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